【秘密の世界!】プライベートバンク

1億円を超えてくると、プライベートバンクについて関心を持たれる方が増えてくると思います。
今日はプライベートバンクについて書いていこうと思います。

プライベートバンクって何?

日本で言うプライベートバンクとは、富裕層を対象にした資産管理を行う金融機関を言います。
プライベートバンク発祥の地、スイスでは少し意味合いが異なります。

「顧客に対しては無限の責任を負いながら、顧客のために業務を行なう」ことがスイスでのプライベートバンクの意味合いになります。

どんなプレイヤーがいるの?

大きく分けて、日系、外資系の2種類のプレイヤーが存在します。
①日系:野村證券、大和証券、メガバンク(系列証券会社を含む)
②外資系:UBS、ロンバー・オディエ、ジュリアス・ベア、LGT等
外資系では、プライベートバンクを本業とする金融機関と一部の事業と考えている金融機関があります。

ざっくり言えば専門店かどうかということですね。

各金融機関で最低ロットは異なるようですが、1億以上という金融機関が多いようです。
ロットの他、「将来的に10億以上を預けてくれることが期待できること」等の条件もあります。

付き合う意義

結論、オルタナティブ資産に投資できることになります。
経験上、投資一任勘定で運用している顧客がほとんどです。
要は「お任せ」というスタイルです。「お任せならファンドラップと変わらないじゃん!」って思われがちですが、
彼らの投資一任勘定では、普段アクセスしにくいアセットクラスに投資することが可能になります。
例えば・・・

プライベート・クレジット

実物資産

保険リンク証券

リキッドオルタナティブ

プライベート・エクイティ

これらの資産を組み入れることによりハーバード大学やイエール大学が行っているようなエンダウメント型の運用が可能になります。(流動性を犠牲にする代わりに、様々なアセットに投資可能)

プライベートバンクで大損!?

たまにネット等で耳にする「プライベートバンクで大損した」という話は、現場レベルではあまり聞いたことがありません。

プライベートバンクを利用する投資家は既に財産を築いているので、保守的な運用を好みます。

利用する戦略も、投資一任勘定で分散投資を徹底していることが多いので、大きく損失を出すことは考えにくいです。

あるとしたら、相続などで多額の金融資産を相続し、プライベートバンクで初めて投資を開始した人だと思います。

あとは仕組債の可能性もあります。

実際必要?

実際、大半の人にとっては不要であると考えています。
経験上、運用している顧客でも、よく内容を理解しておらず、「プライベートバンクと付き合っているステータス」、「専門家にお任せしている安心感」で取引している方も多い印象です。
運用以外のサービスとして、非金融サービス(子どもの教育等)を提供したりもしていますが、あくまでも本業は運用ビジネス。超富裕層のみが利用するくらいで、1億以上5億未満の投資家が無理して取引をするメリットはあまりないと思います。

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