「個人向け国債が法人でも買えるようになる」というニュースが飛び込んできました。
個人向け国債は最近、金融機関でも人気を博しています。
今日は個人向け国債について書いていきます。
個人向け国債は、国が投資家からお金を借り入れる目的で発行する証券です。
期間満了になると元本が返ってきます。
貸している間、レンタル料として「利子」を受け取ることができます。
以上、とてもシンプルな商品性です。

実現すれば、大きな資金が個人向け国債に流れると予想します。
今回のニュースでは学校法人、宗教法人、医療法人、マンション管理組合などが新たに買うことができるようにするということでした。
上記のような機関は経験上、「減らすことはできないけど、当面使い道はない」という資金を多く抱えています。
リーマンショック時には学校法人で大きな損失を出したというニュースがありましたが、投資できる資金が多くあったということでもあります。
根拠は2点です。
①中途換金しやすい
個人向け国債はは1年経過後、1万円単位で「中途換金」が可能。国が額面通りに買い取ってくれるため、元本割れは起きない仕組みです。ただし、受け取り済みの直近2回分の利子が、元本から引かれる点には注意。
通常の債券だと、債券価格は変動するため、市場リスクを負うことになる。
個人向け国債には市場価格変動リスクがなく、多くの金額を投資しやすい。
運用担当者の立場に立つと気が楽。

②変動金利型がある
固定金利型の3年、5年の場合金利は固定になるため、今のような市場金利上昇局面では投資しづらい。
一方、変動金利10年満期型は市場金利にある程度連動して金利が変化していく。
運用担当者として投資しやすい。
上記のようなメリットを有する個人向け国債。
実際、個人向け国債を購入する富裕層は多いです。
特に保守的な層な性格の地主系資産家や相続型資産家に多い印象です。
地主系資産家は借入があることもあり、借入金利が上昇する場合に備えて、
個人向け国債(変動金利型)を保有してリスクヘッジを行うことがあります。
個人向け国債も立派な資産運用。
無理せず、続けやすい運用を少しずつしていくと良いと思います。
本記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
