富裕層の顧客と面談すると、必ずと言っていい程話題に出てくるのが、「債券」だ。
実際、多くの富裕層が債券に投資し、ポートフォリオの中核に据えている。
マス層では株式や投資信託に投資する方が多いが、
富裕層になるとなぜ債券が途端に存在感を出してくるのか?
今回は「なぜ、富裕層は債券を愛するのか?」述べていきたい。

富裕層の運用は、世間の想像よりも保守的であることが多い。
理由は簡単で資産が既に十分あるからだ。
富裕層はできるだけ資産を減らさずに、運用する方法を考える。
その選択肢として、採用されるのが「債券」というわけだ。
不労所得は誰もが好むもの。富裕層も例外ではない。
債券の醍醐味である利子を受け取ることを楽しみにしている富裕層は多い。
そして、この不労所得を受け取る仕組み(債券)は、相続することもできる。
つまり、存命は自分が受け取り、亡くなった後は子供や孫世代が利子を受け取ることができる。
また、利子に手をつけずに、再投資を行えば、さらに受け取る利子は雪だるま式に増えていく。

債券は基本的にインカムゲイン(利子)を得ることが目的なので、保有期間中にかかる手間がない。
運用は人生の中の一部であり、あまり手間や労力をかけたくないと考える富裕層にとっては魅力的に感じるポイント。
株式相場は日常的に目をすることが多い。それにより、気になってしまい、ストレスがかかることが多い。
一方、債券は「10年債利回り」という形でニュースになるくらいで値動きをあまり気にする機会がない。
このことは投資にストレスがかからないポイントであり、富裕層に好まれる。
これは意見が分かれるかもしれないが、債券は株式よりも理解しやすいのかもしれない。
自分のやっていることが理解できる。と言い換える方がいいかもしれない。
例えば、日本国債だったら、
「国にお金を貸している。5年間の約束で、5年後に破綻してなければ返ってくる。お金を貸しているのでレンタル料がその間入ってきます。」
というように自分の言葉で理解できる点があると思う。
富裕層は警戒心が強く理解できないものには投資しない人も多いので、理解できるという点でも債券は魅力的に映るのだと思う。

以上のポイントが富裕層が債券投資を好むポイントだと思う。
そして、これらのポイントは長期投資が継続しやすいポイントでもあると思う。
一般的な投資家でも、金融資産1,000万円を超えたあたりから債券投資も選択肢入れてみると良いと思う。
コツコツ投資して「利子生活」を目指すのもアリだ。
積立投資や株式投資が合わない人でも債券投資は合うという人はいるはずだ。
参考になれば幸いです。
★債券投資についての本のリンク貼っておきます。
富裕層のための米ドル債券投資戦略 世古口 俊介 (著)

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